第159回日商簿記1級本試験・レビュー【超速報】

本試験お疲れ様でした。いまさっき試験会場から帰ってきました。

問題用紙、答案用紙、計算用紙のすべてが回収されてしまいましたのでよく分かりませんが、覚えている範囲で、感想書きます。

しばらくしたら日商から問題が公開されると思いますので、それでもう1度解き直して、しっかりした解説書きたいと思います。とりあえずは、受けた直後の取り急ぎレビューです。いま、11/21 14:00です。あとで書き直します。

商簿

詳しい解説

まあまあ詳しい解説を書きましたので、どうぞ。こちらです。

全体の印象

  • 難易度:普通から少し難しめ?
  • ボリューム:まあ普通かな。いや、ちょっと多いかも
  • 目標点数:19点、ボーダー15点くらいかな。

本支店会計

  • 一見、在外支店の本支店会計という、見た瞬間に「うわ、もうだめだ」と思わせておいて実はたいして難しくないのが特徴。解く前から気分的に負けてしまった人は本当に負けてしまったかもしれない。
  • 基本的に、本支店会計らしい論点は、前TBの繰延内部利益を答えさせるところと、PLにおける期末在庫金額を答えるところ、あと、ちょこっと未達があったくらい。そこを除けば単なるPL作成問題にすぎない。
  • 問われている論点の多くは本店だけが対象であり、その点でいつもの決算整理の問題とほとんど変わらない。そこをきちんと拾えば多分半分以上得点できるはず。
  • 残りの問題も、在外支店の換算をして本店の金額と合計するだけの問題が多かった。そのあたりをミスなく処理できれば7割はさほど大変ではない気がする。
  • 最初に答案用紙を見て「ああ、合併F/Sだけでいいのか。帳簿の締め切りがないならたいしたことないかな」と思えたかどうかが大きいかもしれない。そういうあたりまで目が行かず「在外支店の本支店会計か、無理だ」という気持ちになった人は厳しい結果になったかも。

会計学

全体の印象

  • 難易度:いつもよりは易しめだったような気がする。
  • 分量:普通もしくはちょっと少なめかな。
  • 目標点数:21点、ボーダー17点くらいかな。

第1問目 理論

  • よく覚えていないけど、難易度的にちょうどいい感じだった気がする。
  • 記憶に残ってないってことは、さほど特徴のない問題だったような気がする。
  • 確か全部で4つか5つの問があったと思うけど、ちょっと迷うかなというのが1つか2つあって、あとは1級受験生なら十分正答できそうな感じだった。

第2問目 理論と計算

  • 問1は、研究開発費とソフトウェアだったかな?確か、ソフトウェアの償却で、見積り数量にもとづいて算定した額よりも均等配分額の方が大きいので、そっちを使うという点だけが論点だったと思う。易しめだった。
  • 問2は、分配可能額と剰余金の配当が論点。分配可能額は、プロ簿記の答練でもやったし超直前対策でもやったので、「おお、出たか!」と心の中でガッツポーズした。剰余金の配当は、準備金の積立上限に引っかかって、確か5,000を資本準備金と利益準備金に按分する(確か1:3だったような)ところだけが論点だったと思う。分配可能額はまだしも、これは出来ていないとまずい。
  • 問3が唯一難しかったけど、同じような問題がかつて出ているからね。結構出来た人いたと思う。値忘れちゃったけど、共同支配企業の形成で、計算方法は事業分離の逆取得のときと同じ。

工簿

詳しい解説

まあまあ詳しい解説を書きましたので、どうぞ。こちらです。

全体の印象

  • 難易度と分量:問題の意図と構造に気付けば簡単、気付かないとたくさん計算しないといけなくなるので大変かも。出来不出来がはっきり分かれそう。
  • 目標点数:出来ている人は20点余裕で超えると思うけど、一方で、足切りも続出するかも。とりあえず足切り回避したい。

工程別標準原価計算

  • 何より、問題に齟齬がなくてよかった。久々じゃないか。
  • あと、問題としても質が良いと思う。質というか筋がいい。
  • 一見して難しそうに見えるけど、問題の意図が読めてしまえば基本的な標準原価計算の問題にすぎない。易しいと思うか難しいと思うかで、実力が図れそうな問題だった。
  • 一見すると計算量が多そうだけど、仕組みが分かれば実は全然たいしたことない。1工程で1つの生産データを作って、材料、作業1、作業2を単なる原価要素とみなせば、いつもの標準原価計算と変わらない。そこに気づけるかどうか。
  • 最大のポイントは、生産データをきちんと作れるかという点。下手に原価要素ごとにボックス作っちゃたりするとめちゃめちゃになりそう。生産データの作成でつまづくと、その後は全滅くらう可能性あって足切りになるかもしれない。そこだけ心配。
  • 標準原価差異が問われていたけど、修正パーシャルだから価格系の差異(賃率差異と材料消費価格差異)は仕掛品勘定では把握されない。したがってゼロ。数量差異だけに注目して原価標準をかけるだけなので計算量は少ない。そこに気づけたかどうか。
  • なお、製造間接費の差異分析は、修正パーシャルで記帳せよと書かれていても、パーシャルプランと同様に差異分析をする必要があるので多少計算量が増える。ただし、第3作業と第4作業は合算してまとめて計算できるので、ここも大して難しくない。
  • こういった、ここは省略できるよねという点に気付ければ計算量も少なく易しい問題だった。一方で、そもそも生産データが作れなかったり、仕組みに気付けなくて大量の計算をせざるを得なかった人には点数の取りにくい問題だったかもしれない。
  • あと、理論問題が1つあって易しめだった。さらにその理論問題で修正パーシャルプランにおいて価格差異は仕掛品勘定では把握しないよっていうのに気付けるようにしてあって試験委員の優しさかなと思った。
  • そうだ、思い出した。単位が千円だったので、これが最大の引っかかりどころかも。問題文を円単位で出しておいて、解答を千円単位にしておきながら解答上で小数点が出るとか、相変わらずだなと思った。

原計

詳しい解説

まあまあ詳しい解説を書きましたので、どうぞ。こちらです。

全体の印象

  • 難易度:全体的に易しい。満点続出すると思う。
  • 分量:少なめ
  • 目標点数:21点、ボーダー17点

第1問目 理論

  • 原価計算基準からの出題だった。よく聞かれるところで、プロ簿記の答練でドンピシャやっていたところだった。ここは出来ていてほしい。ちなみに、選択的事項って最適セールスミックスとか業務的意思決定のことだからね、っていうのも直前の模擬試験でやっていた。みんな出来たかな。

第2問目 歩留配合差異

  • 非常にノーマルな歩留配合差異の問題。主題が加工費にあったので少しだけ難しかったかもしれないけど、でもいわゆるパターンだけで解ける問題。出来ないとまずい。ちなみにここもプロ簿記の答練でドンピシャほとんど同じ問題をやったところだ。ここを落とすと厳しいかも。

第3問目 直接原価計算によるPLと内部振替価格

  • 良問だった。論点としては、全部原価計算の原価標準が与えられて、そこから直接原価計算のPLが作れるか?が1つ。もう1つは、全部原価標準にもとづいて内部振替価格を設定した場合のPLが作れるかどうか。ここまでは出来てほしいところ。
  • ちょっと引っかかりやすいのが、新製品を1個作るのに振り替えてもらう材料は2個消費するってところ。ケアレスミスしそうな感じ。引っかかりどころはそこくらいかな。

第159回日商簿記1級本試験・レビュー【超速報】” に対して6件のコメントがあります。

  1. まさゆき より:

    お久しぶりです。元オンデマンドコース生です。
    前回初めて1級に合格し、連破を目指して本日受験しました。
    試験前は商会で勢いをつけ、お祭り騒ぎで工原の毒退治に臨みたいと考えていました。
    会計学は第157回のような問題を予想していたため、解答用紙を見たときにやっぱりね、と思いました。分配可能額は先生のプログや過去の答練のおかげでガッツポーズでした。とはいえ、その他資本剰余金ではなく、資本準備金を求められていた(方や繰越利益剰余金だったような)はずで、引っ掛からないよう気を付けました。
    商業簿記は解答用紙を見たときに本支店会計だとわかり、ヤッターと思いました。以前から本支店会計の問題を完璧に正解して1級に合格したいと思っていました。為替差損と繰越利益剰余金は最初は捨てようと思いました。しかし、前回の1級合格者で公認会計士を受験しようとしているもの(厚かましいですが、私のことです)が、これくらい出来なくてどうする⁉️と自分に渇を入れてしまいました私の計算した為替差損の金額が多額だったためあまり自信はありません。現役のプロ簿記生ならスルーでしょうね
    工業簿記は最初、問題文の意味が理解できず、ボックス図を書くのに5分かかりました。久しぶりの標準原価計算でしたが、過去のプロ簿記での講義や答練のおかげで全部解けました。
    原価計算は原価計算基準を勉強したつもりが、「標準」と「実際」を逆にしてしまいました。また、工業簿記で時間を使い過ぎて、材料2個に気づくのに時間がかかりました。今回は工原がまともだったような気がします。
    今回、連破を目指す一方で、記録的な点数を目指していたので、原価計算のミスは自分に対してかなり腹がたちましたが、ここまでこられたのは富久田先生のおかげです。
    合格したら改めて先生にご報告したいと思います。
    今後ともよろしくお願いします。

    1. pro-boki より:

      >連破を目指して本日受験しました。

      私も(ブログ記事執筆、解答速報会のためなど理由はあるにせよ)連続受験しているので、あまり言えた立場ではないのですが…。

      連覇を目指すのも悪くはないのですが、次のステップにチャレンジされる方がより素敵な感じがします。

      1級を連覇できる力があるなら会計士の短答くらいであればかなり合格に近い所まで来ています。また、税理士試験の簿記論もかなり合格に近い位置にいます。スクールに通わなくても過去問回せば合格可能性高いです。(財務諸表論は、1級の理論レベルではきついですが)

      ぜひ1級合格を踏み台にして輝かしい未来を切り開いてください。

  2. ヨーミ より:

    こんにちは
    TACの解答速報で自己採点した結果70点でした。傾斜配点を加味すると今回は厳しそうですかね…

    1. pro-boki より:

      >傾斜配点を加味すると今回は厳しそうですかね…

      これは、逆傾斜が掛かって70点でも落ちるかも?ってことをおっしゃっていますか?
      いや、さすがに今回、逆傾斜はないと思いますよ。商簿と工簿は多少傾斜配点が入ると思われますので、60点台後半なら合格しそうな気がします。(どこを失点したかにもよりますが)

      まして70点なら大丈夫だと思います。

  3. ゆっぴー より:

    はじめまして。受講生ではないんですがコメントよろしいでしょうか。
    今回159回簿記1級を受験しました。独学だったもので、このサイトには大変お世話になりました。
    自己採点では、各社の速報で70点から74点でしたが。全部回収されたため、うろ覚えの部分もあり、非常に不安な日々を過ごしております。
    合格発表までまだまだ長いです。来年の8月に税理士の簿財を受験する予定ですが、全く手につきません。
    何かアドバイスを貰えると幸いです。待つしかないというのは重々承知しております。

    1. pro-boki より:

      >合格発表までまだまだ長いです。来年の8月に税理士の簿財を受験する予定ですが、全く手につきません。

      お気持ちはわかります。
      でも。

      1級を学習している中で「過去原価(埋没原価)」という概念があったと思います。業務的意思決定会計で登場しますよね。これ、試験だけではなくて、実生活とか仕事上でもとても役に立つ概念だと思います。

      いまからジタバタしても結果は変わりません。もう過ぎたことです。過去原価です。過去原価は埋没です。

      さらに言えば将来のことも分かりません。落ちているかもしれないし受かっているかもしれない。分からない未来を勝手に悲観したり、逆に楽観視してもあまりいいことは起きません。

      今を大事にしましょう。
      今やるべきことは何でしょう。
      ぜひ、そこだけに集中してみてください。
      今やっていることが大事すぎて、1級の結果なんてすっかり忘れちゃったよ。
      そんな精神状態になるころには、きっと良い報告が来ると思いますよ。

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