第162回日商簿記1級・詳細解説【会計学】

第1問 理論問題
(1)アで一瞬迷うもののエが明らかに正解なので正解しやすいはず。
- アは微妙。聞いたことないけど、もしかするとそういう規定あってもおかしくないようなというレベル感。
- イは間違い。
- ウも明らかに間違い。そんな計算したことないはず。
- エは明らかに正解。
(2)イの正解は確信持てないけど、他が明らかに間違えているので正解しやすいはず。
- アは明らかに間違い。収益認識基準でリベートは契約負債。
- イは確信持てないけど正解っぽいと思う人が多いのでは?
- ウは明らかに間違い(直接減額してもいいけど、しなければならいってことはない)
- エも明らかに間違い。
(3)これは出来なくても仕方ない。出来た方は立派。
- アは細かい論点なので難しいと思う。判断に迷うはず。
- イは明らかに間違い。負ののれんは特別利益。
- ウも細かい論点で難しい。ただ、過去に共同支配企業は持分法で処理するという計算問題出たことあるのでそれを覚えていれば間違いと分かるはず。
- エも難しいけど、ちょうど直近の全経上級で同じ問題が出ているので知っていれば正解と分かる。
(4)アとエが明確に間違いと分かる。実質2択。出来なくても仕方ない。
- アは明らかに間違い。有価証券は資金じゃない。
- イは悩むかもしれない。基本レベルのCF計算書しか作っていないとここまでやらない。応用レベルまでやっていれば「現金及び現金同等物に係る換算差額」に入ることを知っているはず。
- ウが正解だけど難しいと思う。株式を取得したのだから投資活動のような気もするし、連結なんだから財務活動のような気もする、というレベル感の人が多いはず。
- エこれは明確に間違いと分かるはず。
(5)一番やさしい。これは取らないとダメ。
- アが正解。やさしい。
- イは明確に間違い。繰延ヘッジ損益は純資産
- ウは計算問題としてはやらないけど理論対策している人なら割と有名なので知っているはず。トレーディング目的で保有する棚卸資産の損益は純額で売上高に表示なので間違い。
- エも明確に間違い。資産除去債務の利息費用は減価償却費と同じ区分。
難易度
全体的に適度な難易度。1、2、5は取りたい。3と4は取れなくても仕方ないけど、どちらかでも取れたらなおよし。
第2問 計算問題
すべて基本問題(初級確認テストレベル)なので出来れば全問正解してほしい。
1 収益認識基準
商簿の収益認識基準の問題から一転して簡単な問題。用語を正確に覚えているかどうか(販売価格と販売価額あたりが間違えやすそう)がポイントになりそう。
計算は簡単。取引価格の440,000円を製品AとサービスBの独立販売価格380,000円と120,000円で按分する。
- 製品A:440,000円÷500,000円×380,000円=334,400円
- サービスB:440,000円÷500,000円×120,000円=105,600円
X1年度は製品Aの販売の履行義務と3年間に渡るサービスBの1年分の履行義務が充足されているので、次の式で算定される。また、契約負債はあと2年分残っている。
- X1年度の収益:334,400円+105,600÷3=369,600円
- X1年度の契約負債:105,600÷3×2=70,400円
2 連結会計
やさしい連結会計。かつて1級で出題された連結でもっともやさしいかもしれない。
| 1 | 2 | 4 | |
| 資本金 | 1,000 | 1,000 | 1,000 |
| 利剰 | 500 | 700 | 900 |
| そ評 | 100 | 140 | 180 |
| 1,600 | 1,840 | 2,080 | |
| 非株 | 640 | 736 | |
| 親持 | 960 | ||
| 取得 | 1,800 | ||
| のれん | 840 | 756 |
のれん
上記のタイムテーブルから756。
その他の包括利益累計額
その他有価証券はSしか保有していないので、上記タイムテーブルより、(140-100)×親持分60%=24
資本剰余金
800で追加取得したのに416(=2,080×20%)しか持分が増えないので差額384(借方残)の資本剰余金が発生。親の資本剰余金が3,000なので、3,000-384=2,616
利益剰余金
P:3,400
S:(900-500)×親持分60%=240
のれん償却額の累計:△252
合計:3,388
3 新株予約権付社債
これもテキストの例題にありそうな基本問題。以下のとおり社債の簿価を追っかけていけば容易に解ける。
X5:984,700
X6:984,700×1.0152-12,000=987,667
X7:987,667×1.0152-12,000=990,680
X8:990,680×1.0152-12,000=993,738
X5〜X6の社債利息
984,700×1.52%=14,967
X5末の社債
上記簿価一覧(X6)より987,667
X7に20%行使
(上記簿価一覧 990,680+新株予約権15,300)×20%=201,196
X7〜X8の社債利息
上記簿価一覧 990,680×1.52%×80%=12,047
X7末の新株予約権
新株予約権15,300×80%=12,240
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先生
ご無沙汰してるコロです。
会計学を解きましたが、連結で利益剰余金が減る設問、初めて体験しました。
素直に計算すれば正答するのですが、オツムの中がパニックになりました、泣。
検算に10分かかりました、号泣。
おお、ご無沙汰です。お元気でしたか。利益剰余金減ってたっけ?500→700→900なので増えているような。
先生
こんにちは。
P単体の利益剰余金は3,400にも関わらず、連結にすると合計:3,388と減っている点です。
引き続き、精進に励みます(泣)。
ああ、なるほど。S社に投資して得た利益(240)よりS社の投資にかかったコスト(252)の方が大きいからですね。まあ、それなりにあるような。