合格に必ず必要なもの。それは質問力。

以前、某社に勤めていたとき、質問電話と質問掲示板を担当していた。このブログを読んでいる方の中にも、私と会話をしたことある方もいるかもしれない。
この際だから、明かしてしまおう。
質問を1,2回受けると「この人は受かるな」とか「厳しいな」、もっと言えば「今は力不足だけどいずれ受かるな」とか「このままじゃいつまでも受からないな」ということをしばしば感じる。
「厳しいな」と思った人からは、試験後にもまた質問が来るし(つまり受かっていない)、受かるだろうと思った人からは「合格のご連絡」を頂く。この直感は比較的よく当たるのだ。
某社内での質問受付は”業務”なので、質問者に対してとやかく言うことはしない。「その質問の仕方では受かりませんよ」など口が裂けても言えない。会社の方針が、揉めないこと、穏便に済ますことだったので、それに従っていた。相手の理解よりクレームゼロが大事。
でも、それじゃあ、受講生のためにならないよなぁと思っていたし、なにより自分のストレスになる。だから、ときには結構本気で質問に答えていたりもした。ときには熱く語りかけたりもした。でも周りを見渡すと、そんなことをしていたのは私だけ。浮いてたよね。ちょっと肩身が狭かった。
でも、もう、自由の身。そういう縛りもなくなったのではっきり言うよ。合格には「質問力」が必要だ。「質問力」を身につければ、一人でテキスト読むより何倍も効率がいい。逆に質問力を付けないと、いくら質問しても力がつかない。だからうまい質問の仕方を身に着けてほしい。
以下は、林修先生の著作「いつやるか今でしょ」のP26からの引用だ。私の言いたいことのほとんど全てが書かれている。
昔から「わかる」ことは「分ける」ことだと言われてます。全部わからないということはまずないでしょうから、何がわかり、そして何がわからないか、何を聞くべきか、「分け」ながら考えていく作業がきわめて大切です。逆に何も考えずに「大きな質問」(たとえば「現代文のコツを教えてください」など)をする、これほど無駄なことはありません。分けながら考える(分析的に考える)習慣が身につくと、その過程で解決してしまう問題が多いことにも気づくはずです。
優秀な受験生は、たまにしか質問に来ない。しかし、たまに来る質問のクオリティが高い。自分の中で、何が分かっていて、何が分かっていないのかを分かっているのだ。自分はこう思う、だけど、解答が違う。なぜこう考えてはいけないのか。そんな質問だ。
こういう質問をされると、その人が、①どこまで論点を理解出来ていて、②どこで勘違いしていて、③そもそもの簿記の理解度がどのレベルなのか、が概ね分かる。すると、答える側としても、非常にクリアに答えられる。その質問に答えるだけではなく、その人のレベルに合わせてプラスアルファのアドバイスだって出来る。
それから、きっと質問者は、その質問に至るまでに、いくつもの疑問を持っていたに違いない。だけど問題を「分ける」作業をしているうちに解決してしまったのだろう。そして解決しなかった問題を質問しに来ている。こういう人は合格する。ただ、あまりいない。10人に1〜2人くらいかな。まさに1級の合格率くらいだよ。
余談だけど、これは仕事もそう。漠然と「この仕事うまくいかないんです。どうしたらいいですか。」と聞かれると辛い。そんなの知るかと。「何をどうしたら、どううまくいかないのか、それくらい説明してよ」と思う。
林先生の文章を見て、なるほどこれは秀逸だと思ったのが「分からない」状態は「分けられていない」状態であると書かれていたこと。つまり、理解出来ない論点というのは、問題がまるっと大きすぎるのだ。
こういうときに「何でも質問してね」と言ったって、そりゃあ質問のしようがないよね。だから「標準原価計算のコツを教えてください」みたいな「そんな一言で教えられるようなコツがあったら、俺が知りたいわい」みたいなことになっちゃうわけだ。
こういうときに必要なことは、問題を分解することだと言っている。さすがだ林先生。ありがとう林先生。
さらに林先生は綴っている。
それでも、どう質問していいかがどうしてもわからないときもあるかもしれませんね。そんなときには「あの人に、こういうことを聞いてみたいんだけど、どういう聞き方をすればいいかな?」と、質問の仕方そのものを第三者に「質問」してみるという手もあります。<中略>
若いうちは、わからないことも多く、質問をする機会も多いでしょう。そうであれば、ぜひとも「質問力」をアップして、問題解決に役立てると同時に、あなたの評価まで上げてしまいましょう。
いつも私は、「勉強の仕方を勉強しよう」と言っている。林先生は、「質問の仕方を質問しよう」と言っている。その通りだと思う。質問の仕方が分からなければ、それを質問すればいいんだ。とにかく質問者に必要なのは、真摯な姿勢だと思う。一生懸命考えたけど分からない。自分はこう考えたんだけど答えが違う。なぜなのか、教えてください、という姿勢。
あなたが汗をかいた質問は、こちらにも伝わってくる。どんなにレベルが低くても大丈夫。質問が下手くそでも大丈夫。何とか答えようとこちらも頑張る。そしてそういう質問者の評価は上がる。
あなたが自分で調べるのが面倒だから投げた質問も、やはりこちらに伝わってくる。あなたが調べる代わりに私が調べてあげてもいいけど、あなたの力にならないよ。まあ、それ以前に答える価値もないなと思えば「自分で調べましょう」で返すけどね。
質問は自分が楽するためのものじゃない。自分が成長するために、相手の時間をお借りすることだ。そういういう意識がないと、質問はスルーされちゃう。だけど、頑張ってる姿や思いが伝わってくればなんとか手助けしてあげたいと思うもの。
是非、ご自分の質問力を見直してほしい。
ちなみに、引用させていただいたのは以下の本です。古本なら100円くらい(プラス送料)なので興味のある方はどうぞ。
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富久田先生、こんばんは。工原の論点で「連産品」がありますが、この読み方富久田先生は「れんさんひん」、「れんざんぴん」どちらの読み方をされてますか?私的にはれんさんひんと読んでますが…
えっ?
れんさんぴん じゃないの?疑いもなくそう読んでた。違うのかな調べてみる。
今、ネットで検索したら、れんさんぴん と れんさんひん 両方あるみたいですね。勉強になった。れんざんぴん はあまり聞いたことがないなぁ。
某校の工原Y先生は普通に”れんざんぴん”と言っていたので
学習開始前は”れんさんひん”とずっと思っていた私は
そのように頭の中ですでに訂正してしまっています・・・。
ネットスクールの山田講師は「れんざんぴん」と講義でしゃべっていたのでずっと気になってました。富久田先生がれんさんひんと読むのなら私もそのままれんさんひんと読みますね。回答ありがとうございました。
いやいや、私は「れんさんひん」ではなく「れんさんぴん」と読んでます。多分これが一般的だと思います。私、TACやLECの会計士講座も受けていますけど、そこの講師も「れんさんぴん」と言ってましたから。でも「れんさんひん」でもOKのようです。くらんこさんも「れんさんひん」だったのですね。
こんにちは。
自分の質問力が気になりますが(笑)
どこまでわかってどこからわからないか
今まで以上に意識したいと思いました
そうなると、テキストの中で暗記で覚えてる
箇所とかはこれから炙り出さないといけないですよね
1つの論点をまるっと捉えると、分からないことが分からないとなりがち。論点を細かく分解していくと、どこでつまづいているか判明しやすいよってことなんでしょうね。林先生のおっしゃっていることは。なので、苦手論点は、細かく分解していって、不明点を明確化することが大事なんでしょうね。
それから、暗記しているか理解しているかは、「なぜ、こういう会計処理をするのか」「なぜ、こういう計算式なのか」を人に説明できるかどうかで判別するといいと思います。人に説明できないなら、結局、やりかたを暗記してるってことだと思います。
この「なぜ」が分かると、見た目全く違う会計処理が、この「なぜ」の理由の部分で繋がっていて、なーんだ、同じことしてるんじゃん、ということによく気付きます。そういう勉強を普段からしていると、こちらとしても、質問に対して「ほら、結局、あの会計処理とやってることはおんなじだよ」なんて感じで説明しやすいわけです。
連産品の読み方について、調べてみました。
1.かな漢字変換で変換できるか
れんさんひん→連産品
れんさんぴん→連産品
れんざんぴん→連山ピン(なんか痛そう)
2.辞書による読み仮名
■れんさんひん
https://kotobank.jp/word/%E9%80%A3%E7%94%A3%E5%93%81-152119
■れんさんぴん
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_367.html
http://www.weblio.jp/content/%E9%80%A3%E7%94%A3%E5%93%81
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E9%80%A3%E7%94%A3%E5%93%81
http://www.evojapan.com/commodity/words/re.php
■れんざんぴん
この読み方は見つかりませんでした
以上です。「れんさんぴん」でも「れんさんひん」でもどちらでもいいと思いますよ。「れんざんぴん」はアウトでしょうね。
「れんざんぴん」はアウトですか…山田講師アウトですね…
うわーっ、ずっとれんざんぴん、だと思ってましたよ。
Y先生が連呼するから。
うーむ。
講師歴うん十年って聞いたけど、誰もその間、気付かなかったのかな・・・