第165回日商簿記1級合格体験記【上田 隆之さん】

【何回目の受験で合格したか、合格までの学習期間】
4回目の受験で合格しました。
・第161回(1回目)
独学で挑みました。簿記2級を取得したのが7,8年前でまだ連結も範囲に含まれていない時期でした。そもそも暗記主体で2級を乗り切ったこともあって理解できていない上に忘れている部分も多くありました。
そんな自分が触れるには簿記1級の内容はあまりに複雑で難解でした。試験までの半年ほどの時間ではまるで理解ができず・・・テクニックなどに頼ろうとしてもうまくいかず、もがいている中でプロ簿記の公開記事を見つけ、参考書以上に頼っていたことを覚えています。受験はしたものの38点で不合格でした。プロ簿記の記事がなければもっとひどい結果だったと思います。
・第162回,164回(2,3回目)
161回の試験後、独学では絶対に不可能だと判断し、お世話になっていたプロ簿記にオンデマンド会員として入会しました。先生の授業もわかりやすく、本質をかみ砕いて話してくださいます。参考書であんなに悩んでいた時間はなんだったのか・・・最初からプロ簿記を選んでいればと後悔しました。先生の社会人としての多様な経験を踏まえたエピソードなども聞くことができ、試験だけでなく実学として活きるような内容ばかり。簿記を勉強するのが楽しいという感覚を初めて得られた時期でした。ところが中高時代から続けてきた暗記主体という誤った勉強方法を変えることができず、162回は40点で不合格。
そもそもの取り組み方を変えるべきであり、1から始めないと自分を変えられないと痛感したため、プロ簿記のフルセット会員になりました。この半年でも悪い癖は抜けませんでした。ですがとにかく基礎テストだけでもできるようにと取り組む中で少しずつ理解できる項目が増えていきました。164回は62点で不合格。とても悔しかったですが20点のプラスです。「簿記1級は正しい努力をすれば必ずいつか合格できる」という確かな手ごたえと自信を得ることができました。
・第165回(合格)
164回の試験を踏まえて弱点が明確になったのでそこを補強するように取り組みました。またアウトプットが足りていない自覚もあったので演習に力を入れました。ここでも問題演習を通して自分の思い違いや理解不足と向き合いました。正直なところ試験までにすべてを網羅することはできませんでしたが『まだやりきれていない自分が合格できないのはある意味当たり前』と割り切ることで緊張しすぎないように試験に臨みました。先生が試験直前対策でおっしゃっていた解答戦略の立て方に従い、時間配分も間違えずに納得して試験を終えられました。結果的には71点とギリギリでの合格となりました。プロ簿記で直前期を過ごさなければ商業簿記で問題に飲まれてしまっていたと思います。
【普段の勉強方法】
とにかくプロ簿記の初級確認テストを重点的に行いました。
できるようになっても実は思い違いをしていたり、理解が浅いことが解法マスター等で明らかになることも多かったので何度も解きました。
また、上記の本質理解をするための過程で質問掲示板を見るようになっていったのですが、これが本当に良かったです。
過去に同様の質問がされていることも多く、回答されている方それぞれに言葉を尽くしておられました。
「自分もこのように人に説明できるようになりたい」と感じ、自分の言葉でまとめる取り組みを始めました。
時間はかかりましたし自分で答えに行きつけないことも多々ありましたがこの過程が振り返ってみれば理解しようという意気込みを生み、やる気や自主性の維持につながったと思います。
簿記1級は自分の中での意義がわからない・とりあえずの勉強だと辛くなったり身にならないことが多いと思います。
「合格や理解のために自分に必要なものは何なのか?そのためには自分は本当は何をすべきか?」目的意識をもって勉強することの大切さを実感しました。
【プロ簿記での学習を通して得たもの】
①勉強に対する意識の変化、楽しんで勉強ができたという経験
②今後も自分を成長させていくために必要な自身の欠点の洗い出し
昔から勉強は苦手でした。必ず人と比べられてしまうからです。結果が全てなら並以下の自分が努力をしても・・・という諦めがあり過程を楽しむことできませんでした。ですが簿記1級に関しては初めて主体的に取り組もうと思ったことでした。時間がかかってもいいからやりきろう、折れないように楽しんで続けられるようにしようという思いで勉強をスタートしました。
プロ簿記では1日1つ成長できる達成感とそれが生きた知識になっている実感がありました。しんどい時期もありましたし、不器用な方なので先生含めたくさんの人に迷惑をかけ、かなり遠回りもしたと思います。ですがその過程も自身を成長させる貴重な糧になっていると思えました。もっと理解したい、できるようになりたいという貪欲さが初めて芽生えました。本気で取り組むことで毎日が充実していました。贅沢な話ですがその日々が懐かしく、プロ簿記を卒業するのがさみしいです。
また一方で自分のミスや暗記に走る悪い癖などにも向き合うことになりました。1年半かかっても治しきれないほどに染み付いたものですが自覚でき、これからも勉強をしていく中で治す努力ができるきっかけを得られたことも大きな財産だと思っています。
【今後の展望】
まずは税理士試験の簿記論・財務諸表論に挑むつもりです。プロ簿記で学び、培った勉強方法・試験に合格するための自分だけのロードマップの描き方・少しずつでも成長できることを楽しめる気持ちを忘れずに取り組んでいきたいです。
【後輩へのアドバイス】
プロ簿記ブログで先生も語られていますが「簿記1級は資格としてのコストパフォーマンスは低い、しかし勉強を通して会計の本質的な考え方が学べればそれは一生の財産になる」という言葉が振り返ってみて身に染みています。
試験の合格は大事ですがなぜ学ぶのか、学んでどう活かしていきたいのか?自主的に取り組めば単なる資格試験の勉強というだけにとどまらず、より多くのものを学べる充実した時間を過ごすことができると思います。
自身は165回試験までの間に先生が薦める会計にまつわる本もいくつか読みました。そのおかげで会計の有用性・意義を改めて知ることができ、よりモチベーションが高まりました。
以前の自分であればこんなことはしなかったでしょう。プロ簿記での学習を通して簿記・会計の楽しさに気づけたからこそです。
皆さんもプロ簿記での充実した時間を是非楽しんでください。
