第171回日商簿記1級合格体験記【kojimaroさん】

1. はじめに
第171回日商簿記1級試験にて、70点ちょうどで合格することができました。
5回目の挑戦での合格でした。私の経験が、現在苦戦されている方や、社会人で挑戦されている方の参考になれば幸いです。
2. 受験のきっかけ
私は社会人として30数年、一貫して経理に携わってきました。
しかし、主な実務担当は「ソフトウェアの原価計算」。それ以外の分野については疎くなっている自覚がありました。
「60歳の定年を控え、もし今の会社を離れても通用する実力をつけたい」
自分の専門性を再定義し、真のプロフェッショナルを目指すために、簿記1級への挑戦を決めました。
3. 合格までの道のり
私の挑戦は2023年3月、簿記3級の学習からスタートしました。当初は順調で、3級・2級と3ヶ月で合格。その勢いのまま1級の勉強へと舵を切りました。
しかし、ここから1級の厚い壁にぶつかります。独学で挑んだ第165回、167回試験の結果は、ともに30点代という惨敗。独学の限界を痛感し、2024年7月に「プロ簿記」のオンデマンドコースへの入会を決意しました。
プロ簿記に入会後は、第168回で64点、第170回で69点と、全経上級には2回(第217回・219回)とも不合格。あと1点、あと数点が届かない、苦しくもどかしい時期が続きました。それでも諦めず、170回の不合格を糧に対策を練り直した結果、5回目の第171回試験でついに合格することができました。
4. 170回不合格からの勉強法
* 解法マスタ・連結応用を2周。
* 分からなくなったらすぐに講義ビデオで本質を理解し直す。
* 通勤時間(往復120分)は市販本を活用し、ひたすら仕訳の復習。
* 過去問7年分と答練を、紙に印刷して本番を想定して解く。
(PCの画面上ではなく、本番と同じ「手感」を大切にしました。)
あと1点が足りなかった170回の反省から、ケアレスミスを防ぐ、わかっているのに間違える、という失点を防ぐため、以下の動作を徹底しました。
・下書きを丁寧に書く(急がば回れ)
・指先確認の徹底(数値の転記ミス防止)
5. 試験当日
もともと緊張しやすいタイプなのですが、当日は商会の開始30分間、緊張で手が震えて止まりませんでした。
さらに、キャッシュフロー計算書と連立方程式で思考がフリーズ。「ここで止まったら落ちる」と判断し、5分で見切りをつけて後回しにする勇気を持ちました。この判断が、他の問題を確実に取るための時間を生んでくれたのだと思います。
自己採点では「66〜69点」という予想。また1点に泣くのかと諦めかけていただけに、合格の文字を見た時は震えました。
6. これから1級を目指す方へのアドバイス
・「諦めずに続ける」こと: 5回かかっても、受かれば「1級保持者」です。
・ 睡眠時間を確保する: 脳を酷使する試験です。寝不足での勉強は効率が落ちます。
・ 量より質を意識する: ただ問題を解くのではなく、なぜそうなるのかを理解すること大切にしてください。
最後に
合格した今も、正直あまり実感が湧いていません。 しかし、前回の不合格で心が折れそうになった時、「続けなよ」と背中を押してくれた妻には感謝しかありません。
「もう若くないから」は、挑戦しない理由にはなりません。皆さんの努力が実を結ぶことを心より応援しています。
