第162回日商簿記1級合格体験記【Ruiさん】

私見ながら、基本的な力(過去の本試験や公開模試で6割程度得点できていること)が備わっていれば①残り数週間の過ごし方②本番での対応力で勝負が決まると思います。この2点に絞って私の体験談を記します。次回以降に受験される方の参考となれば幸いです。
①公開模試後〜本試験まで。
公開模試の結果は59点でした。ケアレスミスを連発したこと、商簿/会計学ができなかったことを悔やんだまま工簿/原計に進んで集中しきれなかったことが原因でした。
その対策として本試験までの数週間、「問題文は必ず最後まで読み、解答戦略を思い浮かべるまでは電卓・ペンを動かさないこと」を徹底しました。電卓を打つ回数と下書きを減らすことがミスを減らすことに有効だと思います。結果、最終週の頃に解いた問題はほぼノーミスで解答できたと記憶しています。
また、先生が公開模試の解説時に仰られた「正答率50%前後の問題を確実に得点できる人が合格する」は至言だと思います。直前期に難解な論点に拘泥せず、弱点を克服することが合格に繋がったと感じています。
②本試験
・商業簿記/会計学
冒頭から収益認識を絡めた商品売買の問題が出題されましたが、後回しにしようと判断し、標準的な難易度の会計学から手をつけました。
試験後、商業簿記の「収益認識」がtwitterのトレンドに上がっていたようですが、おそらく大半の受験者ができていなかったと思います。ここを得点できるか否かは合否に影響を与える箇所ではないでしょう。
私なりの解法ですが、P/LやB/S作成の総合問題はなるべく後ろから解くようにしています。今回も資料最末尾の未払法人税の問題は引き算を1回行うだけで答えられる問題でした。
・休憩中
他の受験生の「収益認識が・・・」「難しかった・・・」などの声が耳に入り、不安が頭をよぎりましたが公開模試の失敗を思い出して、ひたすら気持ちの切り替えに努めました。(好きな音楽を聴く、甘いものを食べる、他の受験生と離れた場所に移る、などは切り替えにとても有効です)
・工業簿記/原価計算
工業簿記は問題文の指示が難解かつ解釈に迷ったことから慎重に取り組みました。分量も少なかったため、3回は見直しを行ったと記憶しています。2つの配賦基準をどちらにするかは相当悩みましたが、両方の計算を全て行った上で「比較的きれいな方の数値」が作問者の答えさせたい金額と判断して解答しました。(このような判断基準でしか解けない問題が試験として適切かは大変疑問です)
原価計算の計算問題はひっかけに気がついたかどうかが得点に影響しそうです。元ネタとなったであろう問題を直前に解いていた(解法マスター講義で取り上げられていました)ので、特に手間取ることもなく解答できました。
③最後に
プロ簿記を通じて暗記中心の勉強方法から根本を理解する勉強方法にシフトできたと感じています。私は40代ですが、この年齢でも長年染みついた意識を変えることは全然可能です。私は他校からの移籍組ですが、はじめからプロ簿記で学べばよかったと思っています(これこそが私のプロ簿記の感想です)。今後は別の資格試験にチャレンジします。先生の「40代なんてまだ若いよ」は励みになりました。プロ簿記で得た経験を元に、今後の人生をさらによいものにすべく精進します。
