第159回日商簿記1級合格体験記【tsuboさん】

予想していなかった経理への配属を発端として、簿記の勉強を開始しました。
予実管理から決算業務まで割と幅広く対応しなければならない状況にあり、簿記3級、簿記2級と取得したもの業務に確信を持てない状況が解消されませんでした。
簿記1級を取得すると何か変わるのではないか?という仮説のもと学習を開始しました。

最初は他社の通信教育から取り組み始めました。
最初に苦労したのは、1つ1つの論点よりも学習範囲がとにかく広く、どこまで勉強すれば終わるのか?という焦燥感を感じたのを覚えています。
2級取得後、約1年後の1回目の受験で56点の不合格。通信教育のサポートも切れた状態で基礎を中心に独学し直し、3か月後、全経上級と簿記1級を同時期に受験。
全経上級は合格も、簿記1級59点と点数が伸びず、衝撃を受けてこの勉強法では、埒が明かないと考えました。
ネットで調べものをする際に、たまに参考にさせて頂いていたプロ簿記のサイトをよく見ると月額制のオンデマンド会員なるものがあることを発見し、入会を即決しました。

入会して先生の講義の分かり易さ、コンテンツの豊富さにまず驚きました。
そして一番学んだ事は、今まで仕訳力ですべて解答すべきであるという概念に囚われていた事、つまり解法なるものが、解答戦略上、簿記1級には必須あるという事に気が付いた事です。
例えばそれまで連結会計は全部仕訳を書いて集計していました。
どんなに略字を使って手早く集計しても時間ぎりぎりの問題が、解法を駆使すると正確性も向上した上で、半分以下時間で解答でき衝撃を受けました。
本質的な理解はもちろんそういった解法テクニックを磨くヒントがプロ簿記にはありました。

合格して自分の学習を振り返ると、がむしゃらに1つ1つの会計処理を学ぶ時期にくじけないで学習した時期。
学習範囲が見えた頃に敢えて問題数を絞って基礎を徹底的に身に着けた時期。
そして短時間で正確に解く解法テクニックを身につけた時期。
この3段階で学習を進めたと思います。

簿記1級の学習を終えて感じている一番の価値は、会計処理の計算技術そのものの習得より、企業会計の目的とか財務諸表の本質の理解の大切さに気が付けた事です。
それは経理部門の存在理由への自分なりの考えを持つことにつながると感じています。
また実務面では簿記も理論も学んだ知識は強力な実務のへの足掛かりになると思います。
簿記1級は何かの免罪符にはなりませんが、経理職が知識面での習熟度を測る良いツールですし、良い学習習慣も身に付きます。
諦めないでチャレンジしてみてください。

159回合格体験記一覧へ戻る