第156回日商簿記1級合格体験記【Fuugaさん】

プロ簿記の素晴らしさは他の方々が十二分にお伝え下さっていると思うので、私からは自身の経験を通して「壁にぶつかるからこそ見えてくるもの」について書きたいと思います。
以下長文ご容赦下さい。
【合格までの道のり】
まず私は、大手予備校の通信講座を使って簿記2級をすぐに取得することができました。
続いて簿記1級取得を目指して、同じ調子で更に一年間勉強していたのですが、2級とのレベル差、講師の授業が合わなかったことから、第152回は10点程度(ほぼ白紙)、第153回は受験回避という惨憺たる状況でした。
焦って過去問を解きまくろうとしましたが、一日中カフェに籠もっても工業簿記がたったの1題も解けず、帰りの電車の中で泣きそうになったことを今でも覚えています。
1級合格が余りにも高過ぎる壁に思え、「自分には向いてない」と諦めの気持ちも大きかったのですが、時折閲覧して感銘を受けていたプロ簿記に藁にもすがる思いで入会しました。前予備校でも全ての授業を消化していたものの、もう一度振り出しに戻って、基礎講義から全て受講してやり直しました。本質を突きながらも、アウトプットを重視した授業のおかげで順調に習熟度を高めることができ、入会して丁度一年後合格を果たせました。勉強期間は計2年、1500時間くらいかかったと思います。
とはいえ、最初に選んだ予備校を捨てて、プロ簿記に移るときはとても悩みました。結構なお金が無駄になりますし、「自分の努力が甘いだけでは?予備校のせいにしてるだけでは?」という気持ちもありました。結果として良い方向に進んだので、当時の選択は間違いではなかったのですが、結局全てやり直したので、最初の一年間は無駄だったのかなと思うこともありました。
【壁にぶつかれたからこそ見えてきた】
しかしよく考えると、最初から結果的に正しい選択、私の場合でいえば後半一年間の方法を最初から取れていたかというとそれは無理だったでしょう。そして勉強開始当時の意思決定に誤りがあったかというと、それも違うと思います。前半は前半で自分なりに踠きまくったからこそ、次の道が初めて視界に入ってきたのだと思います。あの時点で諦めていればプロ簿記との出会いも無かったですし、当然簿記一級の取得もできていませんでした。そう考えると、私にとって最初の一年間も合格のための必要なプロセスであり、少し会計チックな言い方になりますが、成果の獲得に貢献した立派な「原価」だったのです。決して「損失=無駄」ではありませんでした。
一生懸命やってさえいれば、結果が出ていなくてもその過程で得られるものは多いです。最初から最適な方法を選べるケースは少ないですし、「この方法は間違いだったんだ」ということに気付けること自体大きな成果だと思います。なので、あまり失敗を恐れ過ぎず、まずは突き進んでみて、壁にぶち当たってしまった時は、少し視野を広げて別のアプローチはないか、ということを考えてみるといいかもしれません。
【さいごに】
受験後は色々と思案したのですが、自分が一体どこまで通用するか試したい気持ちもあり、今は公認会計士を目指して勉強しています。茨の道ではありますが、一年前は想像もつかなかった挑戦の舞台に立てたことは大変嬉しく思いますし、何よりもそれだけの自信と勇気を持てたということが簿記1級合格を通じての最大の収穫だったと思います。
末筆になりますが、こんな私を支えて下さった富久田先生、弟子1号様、学習アドバイザーの方々、切磋琢磨させて頂いた全ての受講生の皆様に改めて感謝申し上げます。
