第170回日商簿記1級合格体験記【矢幡 峻輔さん】

○はじめに

元々、簿記とは無関係なSE職でした。
将来に向けてIT以外のスキルも何か一つ習得したいとの思いから簿記の学習を開始し、独学で2級合格できた勢いで1級に手を出したのですが全くもって歯が立たず。。。これは何か思い切ったことをしないと一生合格できないなと考え、工原の実学を学ぶために製造業へ転職、併せてプロ簿記のオンデマンドコースへも入会。
学習期間3年(プロ簿記入会期間は1.5年)、5回目の試験でようやく合格することができました。

○合格までの道のり

プロ簿記の各カリキュラムを何周こなしても、ちょっと見慣れない言い回しの問題になると何をどうしていいか分からなくなる、、、いつまでたってもそんな調子だったのですが、ふとある時から問題へのアプローチの仕方を工夫できるようになり風向きが変わってきました。
まずは解答を出すための体系的なフォーマットを以下の順序で自分の中に用意するというものです。


①解答欄の形式を把握する→問われているのはB/S?P/L?差額?総額?単位あたり金額?など
②問の構成を把握する→各問は独立しているか?問1のミスが以降に連鎖するタイプか?など
③問題文を「眺めて」キーワードを拾う→「勤務費用」という単語が見えるから退職給付に関する文章だなーとか、それくらいを認識する


以上の段階を踏むと問題を読む前からその内容や難易度がある程度イメージでき、「問われているのは○○で、そのためには○○な処理が必要で、、、だから問題文の中には○○の情報があるはず!」という考えが自然と浮かびます。(そうならない場合、その論点は勉強不足もしくはCランク論点ということなので潔く捨問にします)
これまで難解な文章を手探りで読み進めていたのが、必要な情報を探して拾ってくるというだけの作業になり、見落としやひっかけがないかを気にする余裕が生まれました。また過去問を日に2〜3回こなしてもあまり疲れなくなって学習効率も加速しました。 迎えた本試験では面食らうような問題もたくさんありましたが、各問題の優先度と自分のリソースを見極めて冷静に立ち回ることができました。試験終了時は現在の実力を答案用紙にしっかり乗せ切ることができたという手応えがあり、その時の気分は合格時と同じくらい嬉しかったのを覚えています。 、、、以上、長々と語りましたがこれは別に私のオリジナル解法という訳ではなく、「まずは問題文を素読みして解答戦略を立てましょう」と富久田先生が常々おっしゃってることを言い換えただけなんですよね。「プロ簿記の教えを如何に自分の感覚に落とし込んで実践できるか」というのが1級攻略の肝であると、今振り返ると思います。

○おわりに

「資格だけあっても実務経験がなければ意味がない」なんて言われがちですが、私にとってはまったくそんなことはありませんでした。簿記1級への挑戦をきっかけに人生が色々と進展し、プロ簿記で鍛えられた知識や思考力は経理職でなくても現在大いに活用できています。
これまでなんとなくで過ごしてきた社会人生活がプロ簿記のおかげですごく張りのあるものになりました。富久田先生、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

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