第161回日商簿記1級合格体験記【Yomona23さん】

簿記1級の学習をはじめたきっかけと学習開始当時の実力
私が簿記2級に合格したのは学生時代のことで、今から20年ほど前のことになります。その後は仕事で会計に携わる機会は多いものの簿記の学習からはずっと離れており、これまで1級の学習経験もありませんでした。
現在私は、小さな会社ですが、製造業の経営者をしています。簿記1級を学習しようと思ったのは、コロナ禍で時間が出来たというのもありますが、常々課題に感じていた会社の原価管理を見直したく、いっそのこと簿記1級に挑戦してスキルアップを目指そうと考えたことがきっかけでした。
私は2021年3月からオンデマンド会員としてプロ簿記に入会しました。実はその直前に力試しのために受けた第157回の2級試験は不合格という結果でした(過去に2級に合格しているので、プロ簿記の申込条件は満たしていたと思われます;汗)。ただ、入会時の実力は2級合格にも満たないものだったということは参考までに付け加えておきます。
プロ簿記の活用方法
プロ簿記の活用法としておすすめするのは、初級確認テストを完璧に仕上げることです。1級の試験範囲は膨大です。知識の定着には繰り返し学習が必要ですが、市販の問題集を見てもわかるように、とても繰り返し学習できる量ではなく、あれでは時間がかかるばかりか、覚えたところから忘れる悪循環に陥ってしまいます。その点、プロ簿記の初級確認テストは合格のために最低限解けなくてはならない問題がコンパクトにまとめられており繰り返し学習に最適です。後になって実感するのですが、初級確認テストの内容が本当に絶妙で、これ以上削れないギリギリの線で作問されていると感じます。私の場合は、とにかく初級確認テストの繰り返し学習に努めました。空き時間があれば初級確認テストを解いていたように思います。慣れてくると週末だけで商会と工原の復習がひと通りできるようになりました。こうして、初級確認テストが完璧に解けるようになった段階で、過去問などなるべく初見の問題に取り組むようにしました(この点、プロ簿記は上級確認テストから過去問まで教材が豊富で大変助かりました)。解けなかった問題については初級確認テストの知識の応用で解ける問題と知らなければ解けない問題に峻別しました。前者は次回解けるように基礎知識をよりブラッシュアップして経験値を高め、後者は出来なくて当然と割り切ることで深追いはしないようにしました。
私は初挑戦の第159回で不合格、2回目の第161回で合格だったのですが、159回の時は周りと差をつけなければという気持ちが強く、マニアックな論点にまで手を出していたように思います。161回は考え方を改め、どうしたら不合格にならないかという発想で試験にあたりました。講義で富久田先生が初級確認テストの知識で十分合格レベルに達するとおっしゃられていたことを信じ、初級確認テストの知識やその応用で解ける問題をノーミスで解くことを意識して、基本問題を丁寧に処理するトレーニングをしました。発想を変えたことが奏功し、ギリギリの点数ではありましたが、合格することができました。こうした戦略がとれたのもプロ簿記への信頼があったからこそだと思います。
今後の展望
私の場合、社内の原価管理の見直しをしたいというのが1級学習を始めたきっかけだったのですが、これは既に社内プロジェクトとして進めていて1級学習の知識がおおいに役立っています。また、設備投資意思決定などこれまで社内になかった仕組みづくりや希望者を募っての簿記の勉強会など合格前の時点でも学習で得た知識を活用する場が多々あり、1級の学習をはじめて本当によかったと思っています。
合格したことで、私自身に大きな変化があったわけではありませんが、これをよい区切りとして、これまで苦手としていた(むしろ嫌悪感さえ抱いていた)税務について克服するため、今後は税理士試験に挑戦してみようかと考えています。
さいごに
2021年3月から約1年4か月の間、総じて楽しんで学習することできたと思います。これもすべて、富久田先生をはじめプロ簿記の皆様や共に勉強した受講生の皆様が学習に専念できる環境を整えてくれたからだと感じています。皆様との出会いに心より感謝いたします。
これから1級に挑戦される皆様におかれましても、是非楽しんで、理解できる喜びを感じながら学習を進めて欲しいと思います。皆様のご健闘をお祈りいたします!
